吉例 顔見世大歌舞伎

新橋演舞場 平成24年 11月1日(初日) 〜 25日 千穐楽

歌舞伎の「四千両小判梅葉」の台詞に

「道理で味がいい 味噌はちくまにかぎるのう」と言う台詞場面が登場します。

明治十八年十一月千歳座初演、河竹黙阿弥作、「四千両小判梅葉」の序幕第二場、四谷見附
外御堀端の場で。

九助  ごまじゃねえが、お前の味噌は、めっぷうけえ味がよくついてゐる。
倉蔵  代物がよくなけりゃアどうしても売れねえから、永代の乳熊(ちくま)までわざわざおれが買ひに行くのだ。
伝次  道理で味がいいと思った。 味噌は乳熊(ちくま)にかぎるのう。
九助  自身に乳熊(ちくま)へ買ひにゆくとは・・・・・・・・

乳熊は伊勢国乳熊郷(三重県松坂市中万町)からくる地名、竹口作兵衛義道が慶安
年間(1648年〜1651年)に江戸に進出、日本橋に塗物店を営み、その後作兵衛勝
義が元禄初年(1688年)に深川永代橋際で味噌醸造を始め、乳熊屋作兵衛商店と
したのが、ちくま味噌の始まりとなります。現在は弟十七代竹口作兵衛が当主となっ
ております。

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