永代橋 施工写真
大正15年11月の施工風景、現在の溶接ではなく、あらかじめ作ったパーツをリベットで止める方法で組み立てている様子です。 鳶職の動きのよさと現場で図面を見ている監督らしき人の服装からこの時代の風情が見受けられます。鉄製の橋を架ける足場が木製でガッチリ組んであるのは、この時代だからこその職人の技と研究を重ねた施工者によって造られた橋であることをうかがわせます。
ちくま味噌は永代橋の袂で江戸時代から300余年お味噌の味を守っています。
永代橋 完成時祝典の模様
大正15年12月22日の橋の渡り初めの式典の模様。 当時の車は大正14年にフォードが横浜に組立工場を作り生産を開始したT型フォード(
輸入部品で組み立てたT型フォード)
が多く止まっている風景は時代を物語っています。
永代橋 渡り初め
完成した永代橋を始めて歩いて渡る渡り初めのシーンです。整然とシルクハットをかぶり正装の紳士そして留袖、日本髪の淑女が渡る永代橋はまさに時代の最先端技術で完成させた日本人の誇りを感じます。
永代橋 開通風景
永代橋が開通し2ヶ月後の風景、都電が走りその横を円タク(当時1円で乗ることができるタクシーT型フォード、A型フォード)の前を荷馬車が走っています。この荷馬車や他の荷馬車はまだ車が木製ですが、この後に木製車輪を自動車のタイヤにかえて、かなりのスピードアップをしたそうです。右にある黒ずんだ鉄橋は旧永代橋で明治30年に造られたものですが床の部分が木製であったため大正12年の関東大震災で焼け落ちた橋です。
写真:東京大学工学部社会基盤学科
創業元禄初年1688年
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